船橋ソースラーメン巡り・完結編?『ラーメン&BAR 963』 そして私見「船橋ソースラーメンとは何なのか」
■そろそろ冬コミのウマ娘本新刊に向けて原稿テキストを書き溜めなきゃならんのですが、それ用のリサーチのために国会図書館通い詰めたり、新たに始めたオンラインワークのライティングに時間取られたりで、金も無い割にやたらと忙しい(^_^;)
■そんな間隙を縫って、23日に行ってきましたよ…船橋ソースラーメン巡りの(たぶん)ラストのお店・ラーメン&BAR 963(千葉県船橋市本町2丁目27-20)へ! 前日に大井競馬場で開催中の東京メガイルミ2024に行った時もだけど、この週末は高速道路も一般道も細々とした渋滞が多く、それを回避しながら走っていたら結局小山から三郷まで一般道のみでの移動となり、普通なら2時間弱の所を3時間弱かかってしまうハメに。
コインパーキングに車を置いてお店へ向かう途中、良さげなジビエ焼肉専門店を見かけて心揺れるも、船橋ソースラーメンを求めていざお店へ。
外にあるメニューを見なければラーメンが食べられるお店とは分からない洒落た外観の小さなお店で、外には二人ほど席が空くのを待っている人が。BARというか呑みのお店でもあるから、タイミングが合わないと待たされることもあるかも。この日は運良く10分ほどで店内へ。
ラーメン以外にも色々美味しそうな一品料理やつまみが充実しているので、船橋ソースラーメン以外にも何か頼もうと悩んだ挙げ句、お店の看板メニューである「日本一のクラムチャウダー」をオーダー。うーんラーメンとクラムチャウダーで汁物が被ってしまった。
トランセンド「昨日は深夜に山岡家でラーメンキメて、今日もラーメンとか大丈夫かいトレちゃん?」
などと東京メガイルミでお迎えしてきたトランセンドから心配されながらも、船橋ソースラーメン到着。
唐辛子由来っぽい香味油の浮いたスープに縮れ細麺、具は厚切りチャーシューに二郎系風茹でもやしに生卵となかなか珍しい組み合わせ。そして実食してみると、ソースラーメンといってもパンチのあるソース味がガツンとくるわけでなく、味わいはむしろあっさり系でまろやかさすらある。いったい何の出汁がスープのベースなのか食べても分かりづらい不思議な味わいで、これまで食べてきたどのソースラーメン…いや、普通のラーメンとも違った美味さに混乱させられる(^_^;) ここは呑みのお店でもあり、ラーメンはメインというよりシメの一杯なポジションなので(なので麺半分のオーダーもできる)、それを見据えたあっさり味なのかなとも。
そしてもうひとつオーダーした「日本一のクラムチャウダー」。地元のホンビノス貝を始めとして地元食材をふんだんに使い、国内外のクラムチャウダーでの大会でも何度も優勝した逸品とのこと。特製トリュフホイップを混ぜながら食べると、貝や野菜の濃厚な旨味とトリュフの香りが混ざり合って、確かに絶品の美味さ。船橋ソースラーメンと一緒に頼んだのは最初ミスったかと思ったけど、ミルクやバターの優しく濃厚な旨味が口の中をいい感じにリセットしてくれて問題ありませんでした。
■ネットの検索などで分かる限りの船橋ソースラーメンを出しているお店五軒(麺屋あらき竈の番人さんはリニューアルでメニューから船橋ソースラーメンがなくなってしまいましたが)を回って食べてみました。どれも個性的で美味しかったけど、その個性が仇となって「船橋ソースラーメン」は広まらなかったのかなとも思ったり。
プロジェクトのスタートは「ソース味のスープ」という共通項のみで、あとはお店それぞれの個性を活かしてということだったようだけど、根っこの「ソース味とは何か」というところからお店による解釈も分かれているから味も様々。それはそれで美味しくて面白いけど、ベースとなる確固とした味がないがためにご当地グルメ的な広がりに繋がらなかったのかなと。
とは言っても、個性的で面白くて美味しいラーメンではあるし、一度食べれば変にハマる中毒性も高いので、もし船橋界隈でラーメンを食べる時に「船橋ソースラーメン」があったなら、ぜひ食べてみてほしいです。間違いなく「そこでしか食べられないラーメン」ですから。もしこれまで紹介したお店以外に「船橋ソースラーメンがあるよ」という情報があれば、ぜひ食べに行きたいので教えていただけると嬉しいです!