はじめての一口馬主体験・ヘヴンズクライのデビュー戦観戦記
■『ウマ娘 プリティーダービー』にはまって、競馬場や牧場見学で実際の馬達に触れる機会も増える中、以前からやってみたかったのが「一口馬主」。以前にTBSラジオ「たまむすび」の中で、馬主のリスナーに色々聞いてみたいという企画があり、その中で「ウマ娘にハマって、奥さんが好きなメジロライアンの子孫の一口馬主になってみた」という方がいて、メジロライアン大好きな自分としても「もしメジロライアンの子孫の新馬がいれば、やってみたいな」と思ったのでした。
■その後機会があるごとに、一口馬主を募集している法人クラブの情報をチェックしていたのですが、金銭的にハードルが高かったり、馬の養育費などのランニングコストをどれだけ負担するかが分かりにくかったりで、ちょっと無理かなと思っていたのですが……そんな時に出会ったのがDMM BANUSYでした。
入会手続きなどの申し込みもネットで完結する手軽さなのに加え、毎月の費用などもわかりやすいので、身の丈に合ったレベルで出資が可能というのが決め手でした。そして何よりも、自分が探していたメジロライアンの子孫の新馬が募集に出ていたのが決め手となりました。それが1月7日に中山競馬場でメイクデビューをはたしたヘヴンズクライです。
ディープインパクトを有馬記念で破った名馬ハーツクライのラストクロップにして、兄が海外G1レース・香港ヴァーズを二連覇した強豪馬グローリーヴェイズという良血統も魅力ではあるのですが、母方の血統を辿ると曾祖父母がメジロライアン&メジロラモーヌというウマ娘好き&メジロ家箱推し勢な自分には一番のポイントでした。
ちょうどキャッシュバックキャンペーンなどもやっていた時期だったので、それも利用すれば経費も抑えられるということで、早速入会&一口出資を決定したわけです。
■一口馬主をやってみると、一番大きく変わるのが馬に対する考え方。「ちゃんと育ってくれているか」「レースには向いているのか」「故障などせず無事是名馬な生涯を」など、牧場や競馬場で見ている時とは違う「身内の成長」を見守っているような感覚になるんですよね。
早い馬だと2歳デビューなんてこともあるだけに、なかなかデビューが決まらない状況を心配もしていましたが、ついに1月7日に中山競馬場でデビュー予定との告知があり、これは何としても見届けないとと、中山競馬場の指定席キャンセル分を何とか確保。ウマ娘由来ということでデビュー以来応援しているビターグラッセもですが、レースではなく馬の応援メインだと、なかなか事前に指定席を押さえにくいのが難点ですね。指定席を押さえやすくするためにJRAカードにも入会したのですが。
同日の夜に配信でのアニプレックス20周年ライブ取材の仕事も入ってしまったので(こちらで公開中です)、メインレース前には引き上げるために車にて午前9時半に中山競馬場へ。
■今回予約した指定席は最上階のゴンドラシート。広い電源付きのテーブルや貴重品をしまえる鍵付きロッカーも用意され、少々高めですが食事や飲み物も席まで届けてくれるなどサービスも万全。
シート付きのベランダから全体を見渡すようにレースも観戦できるし、フロア自体も上がれる人が限られているため静かなので、安心快適に競馬場での時間を過ごせるのが最高すぎますわ。料金も他の指定席に比べて飛び抜けて高いわけではないので(この日は3500円)、ウマ娘きっかけで観戦してみたいという人にはオススメですね。
そんなわけでこの日はヘヴンズクライのデビュー戦がメインの目的なので、まずは応援馬券を購入。買った際の換金用と記念にとっておく用で1200円にて2枚購入。
今回は第6レースまで時間があるので、朝メシしたりターフィーショップでゆっくり買い物したり。アイドルホースを買っていたら、親子連れの子どもが翌日引退セレモニーのあるパンサラッサを手に取って「令和のツインターボ!」と連呼していて、ウマ娘の影響は大きいんだなあと実感したり(ツインターボがウマ娘になって再評価されていなかったら、パンサラッサが「令和のツインターボ」と呼ばれることもなかったかもという意味で)。
■第5レースが終わり、いよいよヘヴンズクライが初出走する第6レースになったのでまずはパドックへ。新馬戦ということで落ち着きのない馬も見かける中で、ヘヴンズクライはかなり落ち着いている様子。実際にはそうでもなかったらしいですが、傍目に見てると覇気が無いのでは思えるぐらいの落ち着きっぷり。いつの間にか三番人気にまであがっていたのもビックリ。
今回の鞍上を務めるのは短期免許で来日中の女性騎手R・キング。ちょっと実力未知数で不安かもと思いましたが、年明けからコンスタンスに勝ち星を稼いでいるので、これは期待してもいいのかなと。
そしてついにレースがスタート。写真を撮るためにスタート&第4コーナーにいたので、詳しくレースを見たのは帰宅後のグリーンチャンネルででしたが、スタートから中団に位置して、1番人気のルメール騎手騎乗・スティンガーグラスをマークしながら好走。
第4コーナーを回ったところで内側から進出。1着スティンガーグラス&2着アンゴラブラックには届かなかったものの、前方に固まっていた馬群を鼻差で差し切っての3着。事故なく無事に走りきってくれたのも嬉しいし、今後に期待が持てる走りの強さを見せてくれたので、満足いくデビュー戦となりました。
3着 ヘヴンズクライ(R.キング騎手)
「体はそれほど大きくありませんが、素直で、一生懸命走ってくれました。いいスタミナを見せてくれました。まだ若く、次は一度使ったぶんの成長を見せてくれると思います」※ラジオNIKKEI 競馬ニュースより引用
R・キング騎手のコメントが好感触なのも嬉しいポイント。新たなるメジロのヒーローとして、今後もがんばって怪我なく走って、そして勝利を掴んでほしいです。できれば賞金条件などを満たしてクラシック三冠への挑戦も見たい!