スマホ用プリンター「Canon inSPIC」を買ってみた
■以前はシール紙にプリントできるカメラ店のセルフプリント機を利用して、iPhoneで撮りためた写真を出力して手帳に貼るのにハマっていたのですが、シール紙対応機が無くなったりしたためにそれができなくなり、手帳のページも無駄にすることが多くなって幾年……そんな目的にピッタリなスマホ用プリンターが出たと聞いて早速試すことに。それがCanonのミニフォトプリンター「inSPIC」でした。
■スマホとの接続はBluetoothなので、まずはスマホ側の設定で使用デバイスとして登録して専用アプリをインストール。あとは電源を入れてBluetoothをオンにしたスマホを重ねるだけで「接続しますか?」とのメッセージが出るので、接続を許可すれば自動的に専用アプリが立ち上がって印刷可能になります。
用紙は専用のZINKシール紙(5×7.5㎝)10枚セットを中に入れればOK。熱を加えることで用紙内の結晶が反応してカラー印刷されるので、インクカートリッジなどは不要なのが手軽でいいです。
アプリでは通常の1枚印刷の他に最大6枚までの写真をコラージュしたり、2枚の写真をサークルトリミングでレイアウトすることも可能。
コラージュでは後からレイアウトの比率を修正したり、背景色やスタンプ、テキストなどでの装飾も楽しめます。
■購入検討している人が一番気になるのはやはり画質だろうということで、iPhone11Proで撮影した写真とinSPICで出力したものの比較を3点作って見ました。上のiPhone11Proの方は撮って出しのデータをリサイズ、下のinSPICのサンプルは一度出力した物を300dpiでスキャニング→出力の色調に近くなるよう補正しています。
淡い色調やグラデーションはちょっと弱いですが、色やディテールがはっきりしているものだとかなり近い感じで出力されるので合格点ではないかと。1枚プリントならアプリ上でも「明るさ・コントラスト・彩度・カラーバランス」は調整できるので、この見本を参考にうまくクセを掴んで補正を掛けていただければ、満足いく出力が出来るのではないかと。専用シール紙でしか出力できないので試し刷りはコストがかかるのが難点ですが、一発勝負を楽しむのもinSPICならではの面白さかも。
■軽い手のひらサイズで、充電さえしておけば外出先でも場所を選ばず印刷できる手軽さが実に良いです。最初に書いたとおり、自分の場合は手帳に記録用に写真を貼り込むのをメインに利用していますので、カバンに入れておいて思い立ったら印刷して貼っておけるので大変重宝しております。実売価格は通常モデル本体が用紙10枚付きで13000円あたり、用紙が10枚入り500円ぐらい(50枚セットがヨドバシで2120円)といったところなので、スクラップ作りやデコレーションなどでスマホの写真をシール出力して色々利用したり遊びたい人には、かなり使えるオススメガジェットかと思います。
Canon スマホプリンター iNSPiC PV-123(AA)