ガルパン劇場版BDに合わせて格安ホームシアターシステムを導入してみた
■5月27日に発売された『ガールズ&パンツァー 劇場版』BD&DVD。立川シネマシティでの極上爆音上映が盛り上がるなど、音響効果のグレードの高さが大きな魅力の作品だけに、家で見る時でも音響にこだわりたい…そんなわけで、なるべくコストをかけずに『ガールズ&パンツァー 劇場版』を家で楽しめないかと色々調べてみたところ、パイオニア製ホームシアターシステムにこんな製品が。
パイオニア HTP-S363
ホームシアター導入の際に、一番の悩みどころになるサブウーファーの置き場所だが、このセットだと縦置き/横置き可能なスリムタイプなので、設置の自由度が高いのが大きな魅力。そして実売価格が26000円と、5.1chホームシアターシステムとしてはかなりの安さ。
ヨドバシカメラ店頭で実物を試すこともできたので、安かろう悪かろうな類のものではないと確認。夏コミ新刊のネタにもできるだろうとのことで、秋葉原ヨドバシにてHDMIケーブル込みで28040円にて購入してみました。
パッケージはサブウーファーユニットとスピーカーに分かれているので、持ち帰りの際にはご注意を。自分は車だったので楽でしたが。
■家に帰ってセッティング作業開始。まず取りかかるべきはサブウーファーユニットの置き場所確保。
ユニットの寸法は高さ115ミリ×幅435ミリ×奥行363ミリなので、テレビ横に縦置きすることに。DIYで余った端材をテレビ台との間に渡して床を設置。
HDMIケーブルの接続などを確認。端子に接続機種が指定されてるけど、単にセレクタ-的な意味合いなので、どこに差しても音質には影響無し。そして、ここで要チェックなのが「光デジタルオーディオケーブル」。
テレビの音声をHDMIケーブルでホームシアターシステムに送れるARC機能対応テレビなら、HDMIケーブル1本で問題ないのですが、非対称のテレビの場合は光デジタルオーディオケーブルでサブウーファーユニットと繋ぐ必要があるため、ない場合は事前購入しておきましょう。
実はそれを知らずにヨドバシで買うのを忘れてまして…幸い、昔使っていたケーブルを発掘できたので、それを利用し事なきを得る(^_^;)。
ケーブル類とスピーカーを繋いで、サブウーファーユニットを縦置き。けっこうな存在感だがうまく収まりました。
スピーカーをセッティング。本来ならサラウンドスピーカー×2を背後に設置するのですが、タンスなどがある我が家の6畳間だとセッティングに工夫が必要。とりあえずはフロントスピーカーとサラウンドスピーカーを重ねることに。専用接続金具も用意されているので、ネジ止めのみでOK。これで5.1chサラウンドでガルパン劇場版が楽しめる…と思ったら、さらなる難問が(^_^;)
■PlayStation4をBDプレイヤーとして使用し、いざ再生。おお、テレビのスピーカーとは段違いの音が…と思ったのですが、サブウーファーユニットに表示されてるコーデック名は「PCM」と2.1ch音声のものが!
最初はPS4とサブウーファーユニットの間にソニーの3D対応ヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」がパススルーで挟まってるせいかと、直結させても変化なし。
続いてPS4本体の設定をチェック。オーディオ設定を5.1chにしたところ、サブウーファーユニットの表示が「DTS」に変わり、無事5.1chコーデックで出力されているのを確認。でも、ガルパン劇場版BDを再生すると、またもや表示がPCMにorz
何かしらのトラブルかとググると、同様の症状に遭遇した方による解決法が。
・PS4本体の設定を5.1chにした後にBDを再生
・再生中にコントローラのoptionボタンを押してメニュー呼び出し
・メニュー内の「設定」からオーディオ設定を選択し、そこで5.1chへと設定
これでようやくBDも5.1chで再生されるようになりました(^_^;) こんなもんPS4本体の設定で対応しろとは思いますが、なんとかこれで5.1chセンシャラウンドによる自宅再生が可能になりました。
■さて、いよいよ本題の26000円のホームシアターシステムでガルパン劇場版BDは楽しめるかですが…結論から言うと十分過ぎるほど楽しめました!
サブウーファーのパワーを最大にしてみたところ、スリムタイプとは思えないほどの振動で鳴り響く砲撃音が! 外にいても重い砲撃音が聞こえてくるので、これは何かの事故と思われかねないので、近所迷惑にならないレベルまでサブウーファーは抑えることに(^_^;)
スピーカーを前方配置にしてもサラウンド効果はしっかりと発揮。エキシビションマッチを観るミカとアキのシーンでは、セミの鳴き声が自分を包み込むような感じで聞こえてきましたし、大学選抜戦での乱戦でもサラウンド効果は遺憾なく発揮されてました。
仮想11chまで再現する3Dサラウンド効果も設定可能で、これをフルにすると対カール戦でのミカのカンテレがホール演奏みたいに鳴り響いたり、実家に帰ったみほにまほが「みほ」と声をかける所&「家元、蝶野様がお見えです」の台詞が、天からの声のように響くといった面白い効果も。
劇場では気付かなかったエンディングテーマで使用されている楽器の音もはっきり聞こえるなど、家で見るからこそ味わえる、新たな『ガールズ&パンツァー 劇場版』を楽しめるのも大きな魅力かと。
■期待と不安が半々でしたが、このホームシアターシステムの導入は正解でした。この手のものとしては投資額も安く設置も簡単。サブウーファーユニットも場所をあまり取らないので、ワンルームの5.1chホームシアター化の最適解かもしれません。
Bluetooth接続にも対応しているので、スマホやタブレットと組み合わせて音楽やラジオ(radikoなど)を大音量で楽しむといった使い方もできますし、ホームシアターだけに留まらない魅力のあるシステムかと。
とりあえず、今後はサラウンドスピーカーの後方配置を何とか実現させて、リアル5.1chにしたらどれくらい変わるかを試してみる予定です。