■今ではネタ扱いされることも多い尾崎豊だが、彼のデビューをリアルタイムで見てきた当時の中高生にとって、彼の存在は衝撃的だった。てらいもなく感情を叩きつけてくるナンバーもさることながら、アルバムジャケットや写真などから溢れ出してくる彼のただならぬ存在感が当時のファンの心を鷲づかみにしていたのだ。そんな彼の写真やジャケットを生み出したのが、写真家/グラフィックデザイナーの田島照久氏だった。
尾崎豊には馴染みはなくても、『機動警察パトレイバー』関連のジャケットやポスターなどのデザインを手がけた方だと言えば思い当たる人もいるのではないだろうか。シルエットやタイポグラフィを効果的に利用して、作品のビジュアルやアーティストの魅力を引き出すデザインは、一度見たら忘れられない理屈抜きの格好良さとインパクトに満ちている。そんな田島照久氏の仕事を網羅した展覧会「田島照久の全仕事展」が、4月2日~5月8日に福岡県筑後市の九州芸文館で開催されるとのニュースが。
何としても見に行きたいけど、さすがに九州は遠いし交通費もかかるしなあと悩んでいたのですが……ふと「そういや茨城空港から福岡便出てなかったかな?」と思い当たって運航スケジュールなどをチェック。すると午前9時半に茨城空港発の福岡便が! 帰りも18時45分に福岡空港発の便があるし、事前予約なら片道9千円台の「いま得」席があることも。つまりその気になれば2万円以下で日帰りも可能(^_^;) まあさすがに生まれて初めての九州を日帰りで済ますのももったいないので、博多駅周辺か天神あたりのホテルをチェックして一泊することに。そして福岡の週間予報とスカイマークの空席情報と仕事の状況とにらめっこしながら、4月5日~6日のスケジュールで福岡へと向かうことに。
■そんなわけで、初日の本日は朝7時過ぎに栃木県小山市の自宅から車で茨城空港へ出発。いつも大洗に行く際に使っているルートだし、茨城空港もガルパン関係のイベントで何度も行っているから余裕だろうと思っていたのですが……高速道路はともかく、通勤時間帯の朝の一般道は思ったより混んでいて、予想外に時間を食うことに。特に片道一車線の東関東自動車道&そこを降りてからの茨城空港に行くまでの一般道はダンプの通行がけっこう多いので、それに巻き込まれるとけっこうな時間ロスに。結局、7時15分に小山を出て、茨城空港に着いたのは8時50分。当初の予定では、空港で朝メシでもと思ったのだけどそんな余裕も無く搭乗手続き。飛行機利用経験が少なかったので、手荷物検査でも慌ててノートパソコン・スマホ・タブレット・携帯を出したり、財布などを入れたウエストポーチなどを外すのに手間取ったりで迷惑かけてしまったりと不安なスタートとなってしまいました(^_^;)
そういえば発券の際に「+1000円で足が伸ばせる席に変更可能」というオプションがあったので、それを利用してみることに。一番前の6席がそれにあたり、確かに周囲を気にせず足を伸ばせて搭乗中は終始快適な上に位置的に到着後にすぐに降りられる利点も。。無料のソフトドリンクや荷物に特別なタグを付けてすぐに出てくるようにしてくれるなどのサービスも付いてくるので、スカイマーク利用時には使う価値アリだと思います。
■席は右側最前列の窓際席に。離陸待ちの間、ちょうど航空自衛隊のハンガー近くなので発進準備中のF4ファントムをガン見。そういえばここは百里基地だから「ああ、ここを神栗コンビの680号機がスクランブル発進してたんだなあ」とテンション上がる(笑)。
飛行機は以前にB-CLUB編集部の旅行で台湾に行って以来二度目だったので、超久々に経験する離陸Gにビビりつつも雲を抜けてからの雲海には感動。ただ、関東地方は天気がイマイチだったせいで雲ばかりで地上が見えなかったので、しばらくしてからはコンビニで買った焼きそばパンを食べつつ、「アイドルマスター シンデレラガールズ」のコミック連載が始まった月刊少年チャンピオン最新号を読んで過ごすことに(^_^;)。
関西あたりにさしかかると雲も少なくなり、九州に向けて高度を下げ始めてからは絶景の連続。
■無事に着陸して、地下鉄~西鉄と乗り継いで本日の宿となる薬院のタカクラホテル福岡に。静かで部屋も品が良いし、お昼からのチェックインにも対応しているので、すぐに荷をほどいて一息つけるのがありがたいです。
■ちょっと休んだら昼メシ&太宰府天満宮と思っていたのですが、ついつい「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」のイベントノルマを消化していたら14時過ぎに(^_^;) なんか途中で軽く食べられるだろうと、30分程西鉄を乗り継いで太宰府へ。
参拝して今後の仕事の成功などを祈願し、甥や姪たちのために学業成就のお守りを物色……結局自分用のお守りも買ったら8千円に(^_^;) お守りは参道で買ったお土産の冷凍梅ヶ枝餅と一緒に配送してもらうことに。
横の山の方もしばし散策。筆を供養する筆塚があったので、筆繋がりという事で文章力アップを祈願(^_^;)。
途中で岩に刺さった松葉杖が……「境内アート」と題された現代アートらしい。時間があれば他にも探してみたかった。
遅い昼メシをと思ったけど、これといってピンと来るものがなかったので、梅ヶ枝餅と焼きたてお煎餅をつまむ。焼きたてのお餅はメチャクチャ上手かったけど、さすがに腹は膨れず(^_^;)
■太宰府から再び西鉄を乗り継いで天神へ。時間も夕方なので屋台でも食べ歩くかと思ったけど、ハンパな時間な上に日本の南西にあたる九州だからかまだまだ明るい。散策がてら「おにぎりあたためますか」で紹介していた炊き餃子の店でも探すかと大名方面へと歩いてみる……が、店が見つからない(^_^;) グーグルマップでは近くだと表示しているが、建物が入り組んでいたりあちこち工事をしていたりで、そこまで辿りつく道が分からないorz
「焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ」と井之頭五郎モードでさまよううちに、焼きそばがメインの小さなバルに行き当たる。
なんか気になったので入ってみると、まだ開店前だったけど品の良いマダムが店を開けてくれる。とりあえずメインの香味焼きそば(イカ+ブタ)と、本日の小料理の牛すじ煮込みをオーダー。
どちらもすごく丁寧な仕上がりと上品な味わいで大当たり。マダムからも地元の色々な話が聞けて、本当に「孤独のグルメ」気分が味わえましたわ。
■腹ごなしも兼ねて再び歩いて天神へ。そして夜景撮影の練習も兼ねて中洲まで歩いてみることに。
適当な屋台に入って、焼きラーメンとホルモン炒めをいただく……って、その前に食べたのが焼きそば&牛すじ煮込みだったのに、何同じような組み合わせをオーダーしてるんだ俺(^_^;) まあ美味しかったので文句は無いんですが。
さすがにこれ以上は腹に入らないので、今日はここまでとして薬院のホテルまで歩いて帰還。そういえば途中でローソンに寄ったらこちらでも月刊少年チャンピオンの早売りが……ひょっとして月刊少年マンガ誌は地方は早売りがデフォルトになっているんだろうか。てっきり自分の地元の北関東方面だけかと。
■明日は本番の「田島照久の全仕事展」を鑑賞して、夕方には福岡空港より帰途に着くことに。展覧会も楽しみだけど、もう少し福岡メシも楽しみたい所ですが、さてどうなるか。