ふってわいた様な『かんなぎ』騒動に思うこと
■なんか先週末から『かんなぎ』絡みでネットが騒がしいと思ったら、
「ヒロインに実は男がいて非処女だった→裏切られた! もうファンやめる!!」という、最近よく見かけるタイプのアホらしいにもほどがある煽りネタだったんで、なんともはやあきれるというか。
まあ、本当のところは騒ぎたがり&作品に対するアンチが「いかにもな痛い萌えオタ」を演じて、祭りを演出しようとしているっていうことなんだろうけど、極少数は本気でそう思っていそうなのもいるかもと思うと、色々な意味で頭が痛かったり。
■振り返ってみれば、『ARIA』でも最終回近くでの「アリシアさん寿引退」で似たような祭りが起こりましたが、あれも結局は速報ネタバレしたがりなサイトや掲示板書き込みでの断片的な情報がヒートアップしただけで、実際の作品がでてからは一気に鎮静化したし、それによって『ARIA』の人気が落ちたなんてこともなかったわけで。作品のパワー次第で、そういったネガティブな祭りは吹き飛ばせると思うので、『かんなぎ』もこの件で集めた注目を利用できるぐらいの展開になればいいのですが。
■ただ、送り手側の視点で見た場合、こういう騒ぎは別の問題へも繋がるんですよね…それは「キャラクター表現の幅の狭まり」。
萌えコンテンツを消費するオタクが「ヒロインは処女じゃないとイヤだ」的な拒否反応を抱える場合が多いとなると、作り手側もそれに萎縮して「反感を買いにくいヒロイン造形」へと流れることになる。そうなると、必然的にヒロイン属性のバリエーション展開は狭くなり、似通ったキャラクターばかりが萌え市場にあふれることとなる。そして最後にたどり着くのは萌え市場の縮小・衰退という袋小路。
正直、現在でもそんな流れが見えつつあるだけに、送り手がオタクの反発をおそれて保守的になっていけば、それを加速することにもなりかねない。今回の『かんなぎ』のような騒ぎに乗せられてが盛り上がることは、オタク自らの手で萌え市場を殺すことにも繋がりかねないんじゃなかろうか。
■まあ、前の方で書いたとおり、今回の件が今の萌えオタの多数意見だとはとうてい思えないんですけどね。過去には『SEX FRIEND』の早瀬という「非処女であるがゆえにとてつもなく萌える」ヒロインだって生まれたわけだし、そこらへんでのオタクの寛容度は高いと思っているので。
でも、その一方で萌えアニメでのアニメーターの個性すら「作画崩壊!」「こんなキャラデザはダメだ!」と異議を唱える非寛容な層が多く存在しているのも事実なわけで。こちらの層が消費層のメインになるに従って、萌えコンテンツは保守的にならざるえないのかも。ここらへんの見極めが今後の萌えコンテンツ業界では重要になってくるんでしょうかね。
■本題からずれますが、前のエントリーに書いたとおり、このテキストは宇都宮線の電車内にて「ポメラ」で書いてみました。なかなかどうして快適に打ち込めますわ。FEPがATOKなんだから、Windowsの方で鍛えた辞書のコンバートとかができればいいんですがね。
「ヒロインに実は男がいて非処女だった→裏切られた! もうファンやめる!!」という、最近よく見かけるタイプのアホらしいにもほどがある煽りネタだったんで、なんともはやあきれるというか。
まあ、本当のところは騒ぎたがり&作品に対するアンチが「いかにもな痛い萌えオタ」を演じて、祭りを演出しようとしているっていうことなんだろうけど、極少数は本気でそう思っていそうなのもいるかもと思うと、色々な意味で頭が痛かったり。
■振り返ってみれば、『ARIA』でも最終回近くでの「アリシアさん寿引退」で似たような祭りが起こりましたが、あれも結局は速報ネタバレしたがりなサイトや掲示板書き込みでの断片的な情報がヒートアップしただけで、実際の作品がでてからは一気に鎮静化したし、それによって『ARIA』の人気が落ちたなんてこともなかったわけで。作品のパワー次第で、そういったネガティブな祭りは吹き飛ばせると思うので、『かんなぎ』もこの件で集めた注目を利用できるぐらいの展開になればいいのですが。
■ただ、送り手側の視点で見た場合、こういう騒ぎは別の問題へも繋がるんですよね…それは「キャラクター表現の幅の狭まり」。
萌えコンテンツを消費するオタクが「ヒロインは処女じゃないとイヤだ」的な拒否反応を抱える場合が多いとなると、作り手側もそれに萎縮して「反感を買いにくいヒロイン造形」へと流れることになる。そうなると、必然的にヒロイン属性のバリエーション展開は狭くなり、似通ったキャラクターばかりが萌え市場にあふれることとなる。そして最後にたどり着くのは萌え市場の縮小・衰退という袋小路。
正直、現在でもそんな流れが見えつつあるだけに、送り手がオタクの反発をおそれて保守的になっていけば、それを加速することにもなりかねない。今回の『かんなぎ』のような騒ぎに乗せられてが盛り上がることは、オタク自らの手で萌え市場を殺すことにも繋がりかねないんじゃなかろうか。
■まあ、前の方で書いたとおり、今回の件が今の萌えオタの多数意見だとはとうてい思えないんですけどね。過去には『SEX FRIEND』の早瀬という「非処女であるがゆえにとてつもなく萌える」ヒロインだって生まれたわけだし、そこらへんでのオタクの寛容度は高いと思っているので。
でも、その一方で萌えアニメでのアニメーターの個性すら「作画崩壊!」「こんなキャラデザはダメだ!」と異議を唱える非寛容な層が多く存在しているのも事実なわけで。こちらの層が消費層のメインになるに従って、萌えコンテンツは保守的にならざるえないのかも。ここらへんの見極めが今後の萌えコンテンツ業界では重要になってくるんでしょうかね。
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Comments
記事が途中で処女非処女論のみにすりかわってますが、最初に書いている、実は男(恋人)がいた、ところが最大の問題なんじゃないのかな?
主人公視点で読んでいるとそれがショックなのは、にわかかんなぎファンの俺でも良くわかるよ。
んで、処女非処女のところだけ大きく煽ってる人がいるのは、ちとどうかと思うけれど、そこにさらに乗っかって論点を3段落目のような「キャラクター表現の幅の狭まり」に強引に持っていくのもどうかと思う。
あと、あえてつっこんでおくと
「萌えコンテンツを消費するオタクが「ヒロインは処女じゃないとイヤだ」的な拒否反応を抱える場合が多いとなると~」というくだり
↑これは、現状、16、17才ぐらいでのメインヒロインが、想いをよせる主人公以外の他の男とやりまくってるようなティーン向け漫画なんて、多くの人に受け入れられていないでしょ(そもそもあるの?)。拒否反応は当たり前じゃないの?常識的に考えて。
SEX FRIENDはフルコンプしたし(メイン以外は糞ルートだったけれど)恥ずかしい思いをして設定資料集も持ってるぐらい好きだし、アレは良いゲームだけれど、それとこれとは別なんだよ。
いきなり1巻1話目で「エッチ、しようか?」で始まるようなエロゲと比べるなよ(笑
俺、釣られすぎ。さぁ午後の仕事しよ。
Posted by: あぁく | 2008.11.12 at 01:50 PM
>あと、あえてつっこんでおくと
ああ、すみません、説明足らずですが、かんなぎファンの多くにティーンがいる前提で、さらにその多くが童貞である、という前提です。
高校生だと、ちょうど脱童貞するかしないかの時期だと思うんで。
そして、どう見ても仁は童貞派ですよねぇ。
ああ、SEX FRIENDは18歳未満は出来ないからOKなんですよ!SEX経験者向けだから!
18歳で童貞なんて、今時、漫画の世界でしかいませんよね!
蛇足でした。
Posted by: あぁく | 2008.11.12 at 02:02 PM
あぁく様
コメントどうもです。自分の場合は、仕事柄「送り手側=コンテンツを作る側」の視点で考えてしまうので、そこらへんで純然たる読者サイドとのとらえ方とは齟齬が生まれてくるとは思いますので、ご理解のほどを。
>実は男(恋人)がいた、ところが最大の問題なんじゃないのかな?
>主人公視点で読んでいるとそれがショックなのは、にわかかんなぎファンの俺でも良くわかるよ。
ショックを受けるのは人それぞれだと思いますが、それを「問題」と呼んでしまうのはどうなんだろということですね。作家にとって作品は「読者のために描く」だけでなく「作家としての自己表現」でもありますから。それが今回の様な騒ぎで、後者の否定に繋がるのだったら、送り手側は冒険的な設定に挑みづらくなってしまいますし。
>かんなぎファンの多くにティーンがいる前提
この手のオタク系漫画の場合、アンケートなどの世代統計を見ると、メインの読者層は20代半ば~30代が主軸で、ティーン層はかなり少数派なんですよ(ライトノベル原作ものなどの場合は、また違ってくるのですが)。マンガに限らず、オタク層の高齢化というのは、業界的にはけっこう頭の痛い問題だったりするのです。
ティーンの読者がショックを受けたとかいうならまだ理解もできるんですが、アオリにしろマジにしろ、騒いでいるのは十中八九ティーンじゃありませんしね……。
Posted by: 石黒直樹 | 2008.11.12 at 07:03 PM