本を巡る雑記二題
■年度末で仕事が立て込んでたり、メインの仕事先のメディアワークスがアスキー・メディアワークスになったおかげで色々と仕事体制が変わったりで、なかなかブログにかまけている時間がとれない今日この頃。アキバのホコテンの騒動やら、児ポルノ法での二次元コンテンツ規制に対する反対の動きのいまいちぶりなどを見るに付け、オタク界隈に色々な意味で絶望感を抱いてしまったりで、オタクネタへの興味が薄れ気味っていうのもありますし。よもや自分が、銀座や表参道界隈をぶらつく方が楽しく感じる様になる日が来るとは思いませんでした……人として枯れ始めているのか?
■そんなわけで、本屋とかにいっても一般系の雑誌・書籍をチェックすることが多くなっているんですが、そんな中でひっかかったニュースが一件。
“ちょいワル”岸田一郎氏の「zino」休刊 Webサイトも閉鎖
団塊世代狙いか、色々なライフスタイル/MONO系雑誌が最近登場しているのですが、ある意味そのフラッグシップ的存在だった「LEON」。その編集長が、発行元とトラブルの末に追放され、新たに後継誌を立ち上げたということで話題になりましたが、力及ばずに休刊することに。でも、こういう結末を迎えるんじゃないかとは思っていたんですよ。創刊号をみた時から……。
パンツェッタ・ジローラモを一貫したビジュアルイメージとして提示し続けてきた「LEON」に対し、「zino」は各界の男性有名人をラグジュアリーなちょい悪に仕立てて表紙を飾らせるというアプローチを取っていたんですが、創刊号&2号の表紙を飾ったのが田原総一郎と笑福亭鶴瓶(どっちが先だったかは記憶が曖昧ですが)のちょい悪コーディネートが「単なる浅黒くて小汚いおっさん」にしか見えなかったんですわ。
これで改めて認識したのは、「LEON」が成功したのは岸田氏の企画力というよりもジローラモという「ちょい悪」コンセプトをかっこよく表現できるモデルがいたことなんだなと。内容的な差別化が両誌共になされていなかった分、それがzino休刊という形ではっきり出ちゃったんだなと。出版企画を考える上で、色々と考えさせられるニュースだったなと、他山の石として肝に銘じようかと。
■最近は物を増やさないように心がけているので、コミックスもマンガ喫茶やレンタルで済むメジャー系は購入を控えているんですが、好きな作品の限定ものときては買わないわけにはいきませんってことで……
高津カリノ『WORKING!!』第5巻・ドラマCD付き特装版
ドラマCD『小鳥遊家の長い一日』は、タイトル通り小鳥遊姉妹弟オンリーのショートストーリーで、収録時間は20分強。キャストも小鳥遊姉妹のキャストも安藤麻吹(『精霊の守り人』のバルサ姐さん!)、折笠富美子、木村亜希子(『HAPPY☆LESSON』のきさらぎママ)、釘宮理恵と芸達者な実力派揃いでイメージもピッタリ。特に釘宮理恵のなずなは、ここ最近のツンデレテンプレみたいな仕事では見られなかった、素直に可愛い妹キャラ演技でなかなか新鮮かと。+500円のオマケとしては、コストパフォーマンス良すぎの特装版ですわ。お店などで見かけたら、押さえておいた方がいいかと(アマゾンでも、あと少しだけ新品在庫があるみたいですが)。
しかし、普段は釘宮理恵関係のネタ(ツンデレカルタだのワンセグだの)があるとガンガン取り上げてるあちこちのオタ系ニュースサイトが、なんでこれを捕捉していないのか、謎ですね……ツンデレネタばかりがクローズアップされて、こういう良い仕事が顧みられないとしたら、何とも不幸というしか。
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特装版のCDドラマで触れられている「一日店長」をめぐるドタバタが、こっちのCDドラマブックなんだろうか? 本屋で見つけ次第ゲットの方向で~。