実際に使ってる人間と、そうじゃない人間の温度差
何のことかというと、あちこちのオタ系ニュースサイトやらブログやらが何とも嬉しそうにお取り上げになってるこのニュース。
東芝、間もなくHD DVDから撤退か(ニュース元:IT MEDIA)
映画会社や小売業者の離脱を受けて、東芝は向こう数週間のうちにHD DVDフォーマットから撤退するとみられている。(ロイター)(2/15 ニュース)
まあ、ここ最近の流れだと致し方ないなとは思っていたので、さほどショックはないのですけど。むしろ別に買っても使ってもいない人間から「本体買った人とか涙目ですな」とかしたり顔で書かれる方が正直むかつくなとw
以前のエントリーで使用レポートを書いたように、ハイビジョンRDとしての使い勝手はかなり良好。CPRM対応DVD-Rが一層・二層ともに安くなってきているので、HD-Recとの組み合わせでの録画番組保存の使い勝手の良さはかなりのものですし。
逆にTS録画したデータの、HD DVD-Rへのムーブの時間がかなり長く感じられたのが数少ない不満というか。これがハードの性能ゆえなのか、15ギガのデータのコピーだからなのかは、BDレコーダーを使ったことがないのでよくわからないのだけど、後者だったら容量の大きなBDでは、もっと時間がかかるということなんだろうか……。そのせいもあってか、「記録メディア」としての次世代DVDへの期待値は正直減少中。たぶんこのままHD-Rec機としての運用がメインかとなりそう。
そんなわけで、現在も(おそらく今後も)我が家のRD-A301はRD-X6とともに絶賛稼働中。涙目などになってるヒマなどないというか、好きこのんでRDシリーズ使っているユーザーなら、そこらの動きも割り切ってる人が多いと思うし(BD搭載機まで見に回るか、撤退の可能性も織り込んだ上で買うか。さらには「キモはHDD。光学ディスクはあくまで保存先」という片岡イズム原理主義)。むしろゲハ厨的メンタリティで「天下を取るのは絶対HD-DVD!」と狂信してるタイプは少ない気がするんですが。今回のニュースを取り上げてるサイトとかは、そういうタイプの信者ユーザーを小馬鹿にして楽しみたいんだろうけど。
それに値段と懐具合にもよりますが、RD-X7がBD搭載機として登場するとしたらたぶん購入しますし。BDプレイヤーとしてわざわざPS3買わずに済むのがうれしいポイントですかw。
で、これでとりあえず「BD大勝利!」となるんだろうか……メディア単価が爆発的な普及ラインまで下がるのにはまだ時間がかかるだろうし、国内のソフトはまだまだ高いし。バンビジュから夏に出る劇場版『じゃりン子チエ』が8190円、本編47分の『名探偵ホームズ』が7140円って、これじゃあ……両方とも名作なのはわかるけど、わざわざBD化するほどの情報量があるのかという疑問もあるし。BDがオンリーワンの次世代規格となっても、DVDと完全に置き換わるにはまだまだハードルは多そうな感じですね。
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