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蓮華ちゃんという「劇薬」~アニメ版『桜蘭高校ホスト部』考~

 夏コミの準備や色々と仕事の仕込みにも忙しい中、ついついW杯に気を取られてしまう今日この頃。日本敗退は残念とは思いつつも、マスコミも協会すらも敵という四面楚歌の状況で戦い続けたトルシエジャパンのファンだった身としては、トルシエ時代の積み上げを全否定し、成績がぱっとしなくてもまわりから手厚く守られ続けたあげくにこの体たらくというジーコジャパンのみっともない終焉は、正直嬉しかったりもするんですがね。

 そんなこんなで、アニメも欠かさず見ているのがどんどん減っていく一方(;´Д`)。そんな中、できるだけリアルタイムで見ているのが、『いぬかみっ!』『.hack//Roots』そして『桜蘭高校ホスト部』の三本。特に『ホスト部』は、最初はBL物かと思って敬遠していましたが、「日テレ深夜アニメに外れ無し」のジンクスを信じてみたらとんでもない大アタリ。先が気になって、ネタバレ覚悟でマンガ喫茶で原作読破しちゃうぐらいハマってしまいましたわ。ネットの実況スレとかをのぞいていると、アニメ版に入れ込むあまり(?)原作を不必要なまでに叩くイタい子が妙に目に付くんですが、少女マンガを読み慣れていないんだろうかなあ……。

 原作を読んでから改めてアニメを見るとよくわかるんですが、アニメ版は実にていねいに原作の物語やキャラクターのキモをしっかりくみ取って、それをアニメならではの表現やお遊びにきっちり変換して映像化するという、原作物のアニメ化としてはある意味理想型といっても良いぐらい、幸せな作品になっているんですよね。でも、それゆえに「これはちょっと……」と言いたくなるようなエピソードだったのが、先日の「ハニー先輩の甘くない三日間」
 映像としてのクオリティも高かったし、ギャグも良かった。たぶん原作を読んでいなかったら何も引っかかるところのない好エピソードだったんですけど……あのオチが悪かった。原作ではエピソード自体がバレンタインデーの話になっていて、ハニー先輩の受難話と見せかけて、実はモリ先輩の人となりを描く何気ないいい話エピソードだったんですが……アニメオリジナルの腐女子生徒たちが(;´Д`)ハァハァするオチになったおかげで、モリ先輩がハニー先輩しか眼中にない変な人になってしまうとは……orz

 いままでは好き放題やっているように見えて、前述のような原作のエッセンスや伏線をていねいにくみ上げていたいい仕事っぷりだったのに(先々週の猫澤先輩の妹話でも、実は殿と鏡也先輩の設定に絡んだ重要な(たぶん核心のエピソードになった時に初めてわかる)描写を、本当にさりげなく入れていたんですよ)、なんで今回に限ってこんなことに……例え「バレンタイン」という柱を封じられたとしても、このスタッフならうまいことアレンジできたと思っただけに、何ともガッカリというか煮え切らないというか。
 で、何でこんなコトになったのかと考えてみると、すべての元凶は蓮華ちゃんなのでは無かろうか。アニメ版『ホスト部』最大の功績と言えるのが、原作では初登場以降はちょい役レベルにとどまっている蓮華ちゃんを、あそこまでパワフルなコメディリリーフに育て上げたこと。登場させれば確実にウケがとれるし、話もうまく転がせる魅力的なキャラになったけど、それゆえに、使いどころを間違えると話自体を崩壊させかねない劇薬となってしまったのではないだろうか。その危険性が初めて具現化したのが、「ハニー先輩の甘くない三日間」だったのかなと。

 いっそアニメ版『ホスト部』の出来が悪ければ気にもならないことなんだろうけど、なまじ神レベルの作品だけに、引っかかってしまった今回のオリジナルオチ。でも、別のエピソードでうまいこと、今回カットしたモリ先輩絡みの要素を活かしてくれるんじゃないかという淡い期待もあるんですよね。それを信じて今後も視聴続行ですよ、ええ。

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夏コミ参加決定&お仕事告知です

 相変わらず仕事の切れ目がなかったり、いざヒマが出来ると『.hack//G.U.』をやりこんでしまったりで、なかなかまとまった時間がとれません(新しい仕事の仕込みも色々あるし)。
 そうこうしているうちに、コミックマーケット70の当選書類が無事到着。当選は嬉しいけど、キチンと新刊を作らなくてはと思うと、なかなか頭が痛かったり(^_^;)。そんなわけで、今度の夏コミは以下のスペースにて参加します。

8月13日(日曜日・3日目)
西地区まー01a「私立歯車高校」&01b「眩燈館」


 前回の冬コミでは隣が色々とアレだったので苦労しましたが 今回は合体スペースにて当選なのでかなり気は楽です(笑)。あと、奇しくもこの場所は『かぷりっちお☆スノー』で帆波がスペースを取ったのとほぼ同じ場所なのが(笑)。まあ、当日は巨乳眼鏡の売り子さんは多分いませんけどねorz
 あとサークル名で気づかれた方もいると思いますが、今回は数年ぶりに八房龍之助先生も参加します。ちょうど『宵闇眩燈草紙』が先月最終回となり、次の仕事のスタートまでいくらかインターバルがあるってことで、久々にサークル参加しようかという申し出があり、このようなこととなりました。今後も継続参加するかどうかは不明ですが(仕事が始まったら無理でしょうし)、とりあえずは久々の復帰ということでよろしくお願いします。
 一応新刊の予定は、「私立歯車高校」の方が拙作『かぷりっちお☆スノー』&下で紹介する新刊のメイキング本『萌えラノベの作り方』、「眩燈館」の方が八房龍之助個人誌となってます。

 で、上の方でも触れましたが、二見ブルーベリーから出した『かぷりっちお☆スノー』が好評だったおかげで、何とか第二作を出せることとなりました。

新風舎JamPlus Novels
『メイド王子~プリンス・メイド~』
6月25日発売・新書版
税込定価997円



 旧華族である松平グループに代々執事として仕える永倉家の長男たすくは、父親から「執事とは何たるか」を叩き込まれてきたため、条件反射のように人の世話をしてしまう。
 14歳になったたすくはある日、松平グループの跡取りでもある凜音お嬢様のメイドに抜擢されてしまう。しかも凜音様は、たすくの幼い頃の想い出の中の君だった。
 男の子から女の子へと華麗な転身!?をなしとげ、たすくはお館様のいいつけを受けて、全寮制の聖セシーリア女学院へ。凜音様を守るため、七転八倒のメイド生活が始まる…!!
(あらすじより)

『かぷりっちお』同様に、今回もとんぷうさんにイラストをお願いした今作ですが、今回は一般作ですので18歳未満の方でも購入可能です(笑)。
 JamPlus Novelsは通常のライトノベルとはいささか趣が変わっていて、全国のアニメイトをメインに配本されるシリーズなんですよね。そんなわけで、アニメイトの客層の中心である女子小~中学生をメインターゲットに据え、出版社さんからの要望にあった『かぷりっちお』みたいな路線で女の子向けのショタものを……と試行錯誤した結果、こんな作品に仕上がりました。
 女の子向けを意識してるとはいっても、例によって色々ネタを盛り込んだり、とんぷうさんの絵が入ることを見越しての女の子キャラの見せ場もあるので、男性が読んでも全然OKな一冊となっていますので、ぜひよろしくお願いします。
 なおアニメイトの店頭&通販では、とんぷうさんのラフイラストをまとめたオリジナル小冊誌付きの限定版が同時発売されますので(値段は変わりません)、とんぷうさんファンはぜひともそちらをゲットしてくださいです。

 あと、現在書店にて発売中の『くりいむレモンマニアックス2』の方で、インタビュー&コラムを書かせてもらっています。

くりいむレモンマニアックス2くりいむレモンマニアックス2


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 石黒が担当したのは、『くりいむレモン』シリーズの彩色/仕上げを一手に引き受けていた株式会社Nコンの代表取締役・中矢圭治氏のロングインタビューと、『くりいむレモン』登場時のアニメ界の状況を振り返ったコラム「『くりいむレモン』という名の革命」の2本です。特にインタビューの方は、これまで語られることの少なかった製作現場の姿や、当時の業界内では『くりいむレモン』はどう思われていたか、そして韓国でのアニメ隆盛や仕上げのデジタル化はどのような流れで広まっていったのかなど、貴重な証言満載ですので、『くりいむレモン』に限らず、アニメ業界に興味のある人にはぜひ読んでもらいたいです。

 それでは諸々すべて、機会がありましたらよろしくお願いいたしますm(__)m

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