いざ、造型の宴へ!
というわけで、日曜日はワンダーフェスティバル2006冬へと行ってきました。今回は海洋堂のオフィシャルフィギュアもないので、まったりムードなのかと思いきや……
会場と同時に、地響きを立てて雪崩れ込んでくる一般客&目当てのブースへと走るディーラーダッシュ(;´Д`)。こういうのを目の当たりにすると、やはりコミケの参加者マナーの相対的な高さは奇跡的なんだなあと実感します。というか、年々ひどくなる感じの業者系転売屋の行動にもあきれるというか。「一人○個」という限定の壁を破るために、おばあちゃんやらまだ幼稚園にも行ってないような幼児まで一緒に並ばせて、限定物を買いあさる姿にはあきれるのを通り越して怒りすら感じましたわ。こういうディーラーに対しては何らかのペナルティが必要なんじゃないだろうか。
さて、こちらも負けてられるかと限定物へダッシュ……というわけには当然いかないので、どうしても欲しかったメディコムトイの「DAICON FILM版帰ってきたウルトラマン」とF-Toysの「ファントム無頼」(神栗の680号機と西川の320号機セット。新撰組マーキング入れてたのって680だけだったんだな……てっきり百里のファントムは全部入れてるようなイメージがあったんだけど)の列にだけ並ばせてもらって、あとは全館くまなく取材&気に入ったアイテムがあったら購入という感じで動き回ることに。
ここ何年かは、イベント全体を引っ張るような人気キャラクターの不在や、食玩&完成品フィギュアブームでガレージキット自体が地盤沈下し始めているような印象が強かったのですが、逆にそういった流れから流入してきたライト層をターゲットにした、ガレージキットらしくもお手軽に楽しめるタイプの面白アイテムが徐々に増えてきた様子。自分が買ったアイテムでも、大映版『ガメラ』に登場した大悪獣ギロンの頭蓋骨(1000円)は未塗装でも問題なく楽しめるアイデア賞ものの一品ですし、同じく怪獣もので『ゴジラの息子』『怪獣総進撃』『FINAL WARS』に登場のクモンガの塗装済み完成品が3000円なんてのも、かなりリーズナブル。他にもファンシーな動物系のアイテムや、ちょっと値段は張るけどクオリティの高いオリジナルオブジェやアクセサリーなど、従来のワンフェス/ガレージキットのイメージから一歩抜け出したものも完全に定着した様子。「これだ!」という目玉アイテムがない代わりに、こういった21世紀のワンフェスの形を実感させる動きが感じられたのは嬉しい限りかも。
さて、個人的に一番の収穫だったのが和風玩具堂の『ぱにぽにだっしゅ!』橘玲。展示作例のあまりのエロメガネっぷりに惹かれて、塗装スキルもないのに12000円にて購入してしまったという(;´Д`)。Yシャツは別パーツで、本体は乳首ディテールまでありのエロッぷりだけに、塗るんだったらちゃんと仕上げたいところなんですが。道具そろえて練習するか、誰か知り合いに頼んで作ってもらうか、それとも和風玩具堂ならPVCフィギュア化の可能性もあるから、それに賭けて寝かせておくか……。
メカ系では、海洋堂から出るフル可動キングゲイナーが嬉しすぎです。マックスファクトリーからも以前発売されたディスプレイモデルをベースに可動化したものがリリース予定だけど、色々いじって遊び倒すなら海洋堂版が決定打なんだろうなあ。
ボトムズもあちこちのメーカーから新作が続々発表。どれも各々の個性が出てていい感じだけど、これだけ一気に出るってことは何かアニメなどで新たな展開がある予兆なんでしょうかね?
グッドスマイルカンパニーからは、合金製フル可動モデルのタチコマが! 実際に登場させられる同スケールの少佐アクションフィギュア付きだけど、17800円という価格で評価が分かれるかも。タチコマ自体にどれだけのギミックが盛り込まれているかでしょうねー。
TYPE-MOON関係も色々あったけど、きょぬーメガネスキーな私の意識は自然とライダーさんものへ(笑)。タイガー姉さんが攻略できないというのでゲーム本編をやっていないので、どういうキャラかは全然知らないのですが(ひどいな、おい)
たぶん今回のベスト・オブ・コトナな一体であろう、「夢のカグツチノ公国」のコトナ・エレガンス。造形自体のレベルの高さはもちろんのこと、コトナの魅力である「活き活きとした表情」「健康的なエロス」を、造形で“魅(見)せる”ことに主眼を置いた構成が見事な逸品でした! ああ、完成品で出ないかなあ。