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IKEA古民家イベント

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    11月6~9日に、上野桜木町の古民家・市田邸でおこなわれた、IKEA新三郷オープン記念イベントと、その後に歩いた不忍池界隈の写真です。 イベントは和の家にどうIKEAの北欧デザイン家具を組み合わせるのかを見せてくれた、なかなか面白いイベントでした。

『けいおん!』聖地巡り・その1 豊郷への道のり

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    9/2~3と滋賀と京都の『けいおん!』ゆかりの場所を巡ってきた記録です。 まずは校舎のモデルになった豊郷小学校・旧校舎のある滋賀県豊郷町へ向かう道すがらの色々をば。

『けいおん!』聖地巡り・その2 豊郷小学校・旧校舎

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    9/2~3と滋賀と京都の『けいおん!』ゆかりの場所を巡ってきた記録です。 続いてはアニメの再現度がよくわかる実際の豊郷小学校・旧校舎を。

『けいおん!』聖地巡り・その3 けいおん!inリアル

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    9/2~3と滋賀と京都の『けいおん!』ゆかりの場所を巡ってきた記録です。 こちらは旧校舎に開設された観光案内所を彩るファンの持ち寄ったグッズや「トンちゃんパン」「巡礼記念キーホルダー」などの記念グッズ、せっかくなのでドールを持ち込んで撮ってみた写真など色々ですw

『けいおん!』聖地巡り・その4 京都市内あちこち

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    9/2~3にかけて滋賀・京都の『けいおん!』にちなんだ場所を巡った旅の記録です。こちらは9/3に京都市内のあちこちを見て回った時の写真で、『けいおん!』だけでなく『四畳半神話体系』『ネイチャージモン』も混じったりしてますw

らきすたの街・鷲宮 20081109

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    ロングドライブの練習がてら、地元より来るまで40分ほどの埼玉県・鷲宮町に行ってきました。そこで撮った写真を色々と。

2025.08.06

コミックマーケット106に両日参加します!

■今回は東京ビッグサイト改修のためにスペースが減るとのことだったので、落選も覚悟していたのですが、何とか8月16日・ウマ娘と8月17日・評論にて参加できることになりました。新刊も昨日何とか入稿できたので、改めて告知させていただきます。

コミックマーケット106
・会場:東京ビッグサイト
・DAY1 8/16 西2ホール・くー36a「私立歯車高校」
・DAY2 8/17 東5ホール・ネ-19b「私立歯車高校」

新刊
Turf of Dreams! 12

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B5版・40ページ・頒布価格600円

今回はTVアニメ『ウマ娘シンデレラグレイ』放送に合わせて、第1クールで描かれたカサマツ時代から中央デビューにあたる1987年~1988年夏にあたる部分を当時のスポーツ新聞の記事からリサーチ。あの時代にオグリキャップとライバル達はどのように走り、どのように報じられていたのかを掘り下げてみました。

笠松競馬時代は地方競馬ということもあって、中部地方で発行されている中日スポーツにレース予定とわずかな記事が載っているのみ。中央に移籍してからもオグリキャップは関西のレースがメインだったこともあり、日刊スポーツの東京版と大阪版で扱いも熱量もまったく違っていたため、両方を総ざらいしながら調べることになり、かなり苦労させられました。
その甲斐あって、『ウマ娘』の描写とは大きく異なるオグリキャップ人気の始まり方や、『シンデレラグレイ』でも描かれた「何故オグリキャップはクラシック登録して日本ダービーに出なかったのか」という疑問についての意外な真相など、面白い話を色々掘り起こせました。『ウマ娘』におけるオグリキャップと同世代のライバル達の解像度が上がるような本に仕上がりましたので、ぜひ当日はお手にとっていただければ!

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あと完売状態になっていたTurf of Dreams! 09もわずかですが再版しました(頒布価格600円)。こちらはオグリキャップと永世三強がシノギを削った1989年からラストランとなった1990年までを扱っています。原作『シンデレラグレイ』が現在最終章を迎えていますので、そちらの副読本としてオススメですので、ぜひ合わせてご一読を。

今回もメロンブックスさんとCOMIC ZINさんにて委託を予定していますので、夏コミには足を運べないけど興味はあるという方は、ぜひこちらでよろしくお願いいたします!

それでは猛暑で体調管理も大変かとは思いますが、お互い良い夏コミを楽しめることを願って!

 

2025.05.11

『ウマ娘 シンデレラグレイ』の時代 VOL.2 1990年の天皇賞・秋はどんな風に報道されたのか?

■アニメも丁寧な作りでいよいよカサマツ編がクライマックスを迎える『ウマ娘 シンデレラグレイ』。そんな中でゴールデンウィーク合わせのヤングジャンプ合併号や救済を挟んで、実に3週間ぶりとなる原作連載・第187Rが5月8日に再開。史実に照らし合わせると、オグリキャップに過酷な結果が突きつけられる時期なだけに、読むのが怖かったのですが……とんでもなく最高なエピソードでした! バラバラだったパズルのピースがはまっていくように紡がれるヤエノムテキのオグリキャップに対する想い、そして「それ伏線だったの?」と誰もが驚いたであろう四年半強・170話ぶりの伏線回収(そのシーンが描かれたのは、2020年10月22日発売のヤングジャンプ 2020・No.46掲載の第17R『トレセン学園』…もうすぐアニメでも描かれますね)…こう来たかー! という感じですごく良かったですわ。

■しかし、この天皇賞・秋のエピソードについての話をネットで追っているとぶつかるのが「ヤエノムテキは衰えたオグリキャップに勝っただけ」「世間のニュースなどではオグリキャップが負けたことばかり話題になって、ヤエノムテキの勝利には触れられなかったから可哀想」といった類の話。確かに『ウマ娘』のゲームシナリオや『シンデレラグレイ』本編でも、オグリキャップばかりに注目が集まって他のウマ娘(競走馬)はがんばってもむくわれなかった的な描写はあるけど、はたしてそれは本当なのか?という疑問を常々感じていました。そんな時は実際に確かめてみるしかない! ということで、国会図書館に足を運んでのリサーチを行ってみました。

■日刊スポーツに関してはすでに昨年リサーチ済みだったので、今回は1990年10月の東京スポーツとサンケイスポーツ、そして一般メディアの反応として朝日新聞の記事をリサーチ。結果としては…「ちゃんとヤエノムテキの勝利の方が多めに報道されていて、無視などされていなかった」でした。

●日刊スポーツ
会心!! 岡部 ムテキ復活V
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レース翌日の10月29日号・競馬面ではヤエノムテキと岡部幸雄騎手の勝利を報道。お手馬だったメジロアルダンからの騎乗依頼を断ってヤエノムテキを選んで挑んだ一戦、先団後方をキープしながらレースを進め、4 コーナーで逃げるロングニュートリノと内柵の間にできた2メートルの隙間に瞬時の判断でヤエノムテキを突っこませる。

「オサイチあたりも内を狙っていたし、ほんの少しでも待ったら、行き場が無くなって4、5 着だったかも」
「弓矢を放つように、勢いよく伸びてくれた」

ベテランならではの瞬時の勝負勘とヤエノムテキのポテンシャルでトップへと飛び出し、残り100メートルで強襲してきた横山典弘の駆るメジロアルダンを何とか振り切って、岡部がヤエノムテキの強さを引き出してレコードタイムでの勝利を掴んだ。

オグリ最悪6着 天皇賞最高17万人が悲鳴
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一方オグリキャップの敗北については社会面の記事として掲載。併せ馬のパートナーが見つからず、レース直前に単走追い切りしかできなかったことによる気合い不足や、急ピッチの仕上げで飼い葉食いも落ちたことなどが敗因として記事には上げられている。それでも調教タイム自体はいつものように好調だったので、陣営側も安心してしまったのも影響したという見方もされている。

●東京スポーツ
オグリが“怪物”の看板を下ろした日
岡部ヤエノ激走V
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東京スポーツでは「天皇賞総まくり」と題して1ページで様々なニュースを掲載。この中からオグリキャップの部分だけをトリミングして、前述の「負けたオグリキャップのことしか報じられなかった」証拠とされることが多いのですが、見ての通りヤエノムテキの勝利についても多めのスペースが割かれている。

オグリキャップの方が扱いが大きい理由については、ここに至るまでの東京スポーツ競馬面の記事展開に理由があった様子。
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他のスポーツ紙がオグリキャップを本命視していたのに対して、東京スポーツは直前記事でオグリキャップの様子がいつもと違うと報じ「オグリのV確率は33%しかない」「ピークを過ぎた馬、ぶっつけ本番では…」「オグリはもはや怪物ではない!!」と終始辛口の評価で本命からは外していたのだ。
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その読みが的中する結果となったので、これまでの記事の総括としてオグリキャップ敗北をメインに報じたのだろう。

ヤエノムテキの勝利については岡部の騎乗についての談話をメインに紹介。低迷していたヤエノムテキの足りない部分を騎乗で補うことで見事勝利。最後に競り合ったメジロアルダンとオグリキャップについては「アルダンならあのくらい来ると思った。心残りはオグリキャップと四つに組めなかったことかな」と語り、ベテランの貫禄を見せつけた。

●サンケイスポーツ
神業岡部ムテキ初盾
“悔”物オグリ6着 茫然自失の増沢
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こちらは日刊スポーツと同様にヤエノムテキと岡部幸雄の勝利がメイン。

「あれが矢を放つ勢いというんだろう。凄い瞬発力で乗っている自分がオオッと思ったよ」
「オグリキャップを見る余裕? そりゃ、道中はずっとにらんでいたけど、あの場面(スパートで最内に切り込んだ瞬間)はヤエノムテキと僕だけの世界だったよ」

普段はコメントを余計な言葉で飾らない岡部が身振りを交えて語る様子から、会心の騎乗だったに違いないと結んでいる。

この記事ならではの要素が勝利を競い合ったメジロアルダン陣営の談話も載っている点。元々メジロアルダンの主戦騎手は岡部幸雄だったが、アルダンは昨年の天皇賞・秋の後に屈腱炎を発症し、長期休養に入っていた。そして1990年9月に復帰し、岡部幸雄に騎乗を依頼するも、岡部は安田記念から主戦を務めていたヤエノムテキを選択する。
そんな事情もあって、メジロアルダン陣営は「岡部&ヤエノにだけは負けるな」とこのレースに挑み、接戦の末に敗れることとなる。今回の『シンデレラグレイ』原作最新話でのアルダンのヤエノへの執着や、第175Rでのヤエノとアルダンの邂逅にはそんな事情も反映された描写なのかもしれない。

記事ではメジロアルダンで最後を競り合った横山典弘の「この頭差は乗り役の差と言われても仕方ありません」という談話や、メジロアルダン陣営の「悔しいけど認めるしかない」というコメントも掲載されている。

そしてオグリキャップ陣営の記事では、オグリの走りに闘争心が見られず増沢騎手がどれだけ追い込んでも応えてくれなかったことが語られ「目に見えない疲れがたまってきたのか」と締めくくっている。

●朝日新聞
オグリ伸びず6着
天皇賞ヤエノムテキ優勝
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伝統の天皇賞ということもあり、朝日新聞のスポーツ欄にも記事が掲載。メインの見出しこそオグリキャップだが、記事内容はレース展開をこまかくレポートしていてヤエノムテキの勝利がメイン。そしてオグリキャップの不振について増沢騎手のコメントを掲載する形で締めくくっている。

■こうして当時の新聞報道を振り返ってみてわかるのは、決してオグリキャップだけがもてはやされていたわけではないし、オグリキャップ人気で他の競走馬の勝利が無視されていたということもなかったという事実だ。

オグリキャップ「だけ」に注視し暴走していたのは、所謂テレビ局のワイドショーやゴシップ主体の週刊誌といったイエローメディアで、オグリキャップの扱いは今の大谷翔平選手や藤井聡太棋士のような感じだったのでは。それらのメディアが大谷以外のMLBや藤井聡太以外の将棋に興味がないのと同様に、オグリキャップ以外の競馬は眼中になかったのだろう。

『ウマ娘 プリティーダービー』は当時の競走馬や競馬にまつわる様々なエピソードを拾い、育成ストーリーやキャラクター造形に取り込むことで競馬方面からも高い人気と評価を得ていることは間違いない。だがその反面、「当時の世間の評判」的なものを過剰に取り込みすぎている気が常々している。
『シンデレラグレイ』も含めたオグリキャップ世代に見られる「どんなに他のウマ娘ががんばっていてもオグリキャップしか注目されない」という描写や、TVアニメ第2期のライスシャワーのエピソードにおけるファンの心ないバッシングの数々などだ。ライスの勝利が気に入らないからウイニングライブでも無視するとか、まるで「マックイーンに勝たせろ」と八百長を望むかのような観客の罵倒などは、あのエピソードの間だけ劇中のファンがクズばかりになったかのようで、物語的には盛り上がりはしたが不快さも大きかった。おかげでゲームでもああいった不愉快な気分になるかもと、しばらくライスシャワーの育成には手が出せなかったぐらいだ。

『シンデレラグレイ』のミルワカバ(オサイチジョージ)を巡る描写にもそういった傾向があったが、彼女の勝利はちゃんとスポーツ紙などでは評価されていたし、後のレースでは本命に上げられることもあった。オグリキャップが起こした当時の「ムーブメント」をベースに物語を描くことが『ウマ娘 シンデレラグレイ』の主題なのは理解しているが、それは必ずしも「史実に忠実」というわけではない。『ウマ娘』は「実際の競走馬をモチーフとし、事実に基づいた表現を心がけたフィクション」ということは、忘れないようにしたいと自戒も込めて。

2025.04.09

『ウマ娘 シンデレラグレイ』の時代 VOL.1 198705-06

■いよいよテレビアニメがスタートした『ウマ娘 シンデレラグレイ』。第1話で原作第1話をほぼ丸々丁寧にアニメ化していたのに驚きましたが、この分だとカサマツ編はけっこう話数を使ってくれそうなので楽しみです。放映前には「カサマツは短縮してすぐ中央編になるのでは」みたいな推測も目にしましたが、原作読んでいればカサマツ編はオグリキャップのアイデンティティーのベースとなっているのはあきらかなので、そこをはしょるとかねーだろとは思っていたので、この第1話の丁寧さでカサマツ編がしっかり描かれるのを期待せずにはいられません。

■そういえば『シンデレラグレイ』放送記念の引換券付きジュエルを購入しましたが、引き換え対象ウマ娘にイナリワンがおらず……やはり分割2クールで「白い稲妻編」までアニメ化ということか。最終回でイナリワンが登場して「第2期・永世三強編製作決定」となれば良いのですが(^_^;)

■そんな『シンデレラグレイ』に併せて、夏コミで出す予定のウマ娘本新刊は、以前のオグリ本『Turf of Dreams! 09』(COMIC ZINメロンブックスにて委託・通販中です!)では取り上げていなかったオグリキャップの笠松競馬時代からの新聞記事を追う内容にする予定です。地方競馬を取り上げている新聞が少なかったり、この頃の新聞は同じ系列でも関東と関西で紙面が全然違うため、オグリキャップも東京競馬場で走るまで関東ではほとんど記事になっていないなど、新たな発見が色々ありました。
そんなわけで、同人誌用のテキスト製作も兼ねて、アニメ『シンデレラグレイ』の放送にに併せて当時のスポーツ新聞記事をピックアップしていこうかと思います。まずは第1話冒頭で描かれた1987年の日本ダービーあたりから。

■今回リサーチしたスポーツ新聞は、笠松競馬の出走予定や記事も取り上げていた中日スポーツです。当時のスポーツ新聞は先に書いたとおり地域の独自性が強く、日刊スポーツも東京版は関東の中央競馬と大井競馬、大阪版は関西の中央競馬と園田競馬しか載っておらず、中央競馬でもG1レースでない限り両方で大きく扱うことはないようでした。今では考えられませんが、タマモクロスが制した1988年の宝塚記念ですら関東版では文字のみの囲み記事で結果を伝えるのみという……。

そんなわけで、笠松時代のオグリキャップの情報がわかる唯一のスポーツ新聞・中日スポーツから当時の競馬記事をリサーチしていきます。

●1987年

5月11日
「あたらしい気持ちの日本中央競馬会です」

日本中央競馬会がこの日から「JRA」という新たな愛称とシンボルマークを公開。そして場外勝馬投票券販売所も「WINS」と改称。
オグリキャップがデビューするこの年が、折しも中央競馬が変わる年でもあった。


5月17日
“帝王”貫禄 単勝170円
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この年の安田記念は後にハルウララの父となるニッポーテイオー(『シンデレラグレイ』アキツテイオー)が圧倒的一番人気。同レースには中央移籍後にオグリキャップとも競うダイナアクトレス(『シンデレラグレイ』ダイナムヒロイン)も。
レースは小雨そぼ降る重馬場となり混戦となり、最終直線でニッポーテイオーが飛び出し二着以下が横並び状態となるが、後にイナリワンの主戦騎手として平成三強(『シンデレラグレイ』では永世三強)の戦いを盛り上げる柴田政人が駆る3番人気・フレッシュボイスが大外から一気に差して勝利。ニッポーテイオーは2着、ダイナアクトレスは5着に終わる。

5月19日
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『シンデレラグレイ』ではストーリー展開の都合で時間が前後しているが、日本ダービーより前のこの日に笠松競馬でオグリキャップとマーチトウショウ(『シンデレラグレイ』フジマサマーチ)がデビュー。
レースは第1レース・サラ系三歳(新馬)800mで、予想では「能試時計光るマーチトウショウのVが濃厚。体調も万全だ」と本命に。そしてオグリキャップは「実戦向きで怖い」との評価。
そして結果はマーチトウショウとオグリキャップが3着のノースヒーローに5馬身差をつけて、マーチトウショウがクビ差でオグリキャップに勝利。この二頭の圧倒的なレベルの高さがデビューから明らかになっている。

5月27日
今イチ人気に反発 ゴールドシチーV宣言
砂浴びでストレス発散
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この年の日本ダービーの有力馬だったゴールドシチーに関する記事。
皐月賞では腹痛でコンディションが最悪だったにもかかわらず2着になったが、スポーツ紙記者たちによるダービー予想では二番手に甘んじることに。陣営は日本ダービーをピークに持っていくよう調整していると自信を見せるも、キレやすい気性の悪さやダービー独特の雰囲気で平常心を保てるかと心配も。
「ゴールドシチーの最大のライバルは装鞍所からパドック終了までの70分だ」で記事は締めくくられ。ウマ娘のゴールドシチーがシナリオで見せるメンタルのやっかいさは競走馬でも変わらないことがよくわかる。

さらに5月31日のダービー直前記事では「黄金のたてがみをなびかせ」「鬼気迫るような迫力」という描写と共にダービー制覇を有力視されている。この頃の競走馬ゴールドシチーは、イメージ的には後年のオルフェーヴルに近かったのかもしれない。

6月1日
うなるムチ 6馬身 大逆転メリー
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そしてアニメ『シンデレラグレイ』第1話の冒頭を飾った日本ダービー。現在と違って24頭で競うレースだけに、展開は先行から馬群が固まるダンゴ状態に。
このレースの1番人気はシンボリルドルフの主戦騎手も務めたトップジョッキー・岡部幸雄が騎乗して、新馬戦から1着3回・3着1回、そして皐月賞は3着と絶好調だったマティリアル。しかし岡部騎手曰く、この日のマティリアルは戦闘意欲のない走りに終始して18着の大惨敗。そしてゴールドシチーも「真面目に走ったのは直線だけ。向こう正面で砂が飛んでくるせいか走る気を無くしてしまって」4着に。

そんな中で勝利したのは4番人気のメリーナイス。1985年の天皇賞・秋でシンボリルドルフをギャロップダイナで破った根本康広が終始先団でレースを進めて、最終直線で一気に差して6馬身差の勝利。シンボリルドルフを負かしたことに引っかけて、記事の見出しには「“奇跡”は二度起きた」とのフレーズも。

この年の日本ダービー絡みのエピソードとして、1988年公開の映画『優駿 ORACION』にまつわるものがあるが、どうもWikipediaに上がっているエピソードは出典が定かでないし、矛盾もあるのでここでは割愛。映画が配信されていれば実際に見て確認も出来るのですが。

6月2日
“烈女”健在 ダイナアクトレス自信の西下
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中央競馬は阪神競馬場で行われる短距離GⅢ・阪急杯に話題が移り、ダイナアクトレス(ダイナムヒロイン)が本命に浮上。メジロラモーヌと牝馬三冠路線で渡りあった実力と、6ヵ月ぶりの実戦で走りも上向き(京王杯SC・2着/安田記念5着)とのことで、関東から自信満々の殴り込みとなった。

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そして同日の笠松競馬ではオグリキャップが第1レース・ダート800メートルに登場。
「【勝機到来】オグリキャップは前走2着が好内容でもう一歩だ」と本命視。その予想通りにレースは4馬身差を付けてオグリキャップ初勝利し、ここから中央移籍後も続く連勝街道がスタートする。
さらに約二週間弱のインターバルで6月15日の第3戦・ダート800メートルにも出走。当日の中日スポーツが休刊日だったためか予想の確認が出来なかったが、2着に6馬身差を付けて圧勝している。

6月22日
武豊“父の日”祝う
さすが“名手”二世 武邦きゅう舎、悲願の初V
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今や日本競馬の顔でもある武豊騎手は1987年3月にデビューと、実はオグリキャップと同期。そしてベテランのイメージがあった父・武邦彦も1984年に騎手を引退し、この年3月にきゅう舎開業と調教師としては新人だったのはちょっと意外。
そして父の日となる6月21日の中京競馬・第4レースの未勝利戦で、この年開業の新きゅう舎の中で一番乗りとなる初勝利をプレゼント。そして武豊自身としてはデビュー以来21勝目と新人リーディングトップを走る大活躍。
『シンデレラグレイ』での奈瀬父娘はギスギスしているけど、リアルの世界では新人同士で共にがんばっているのだなと。

■第一回はこのあたりで。アニメ2話放映後に続きをまとめていこうと思います。
そして先ほど触れたオグリキャップ本や、劇場版『ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』に関わる聖地巡礼・作品考察・当時の新聞記事リサーチをまとめた本なども、COMIC ZIN・メロンブックス・書泉グランデにて委託・通販中なので、よろしくお願いいたします!
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・メロンブックス
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2716448
・COMIC ZIN
https://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=41824

2025.03.26

2009年の『ウマ娘』? 『優駿乙女 サラブレドール』を読んでみた

■TVアニメ第1期をきっかけに『ウマ娘 プリティーダービー』にハマった頃、色々な競馬関係の参考文献などを漁っていたのですが、その時に知ったマンガ作品……それが『優駿乙女 サラブレドール』。原作があかほりさとる氏で、後に氏のTwitterで「パチンコ企画だったものがリーマンショックの余波で会社が潰れて立ち消え、アニメ化を狙ってコミカライズ企画を先行させるも打ち切り」「実は『セイバーマリオネット』と同じ世界の話という裏設定が」というエピソードも明かされ、読んでみたいとは思ったものの電子書籍化もされておらず古本でもなかなか見かけず……そんな同作をやっと入手できたので読んでみました。

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■連載&コミックス化が2009年ということで、今読むと当時の主流だったオタク系美少女モノのノリがいささかキツイなあと思うところも多いですが、アンドロイドという設定もあってか美少女モノへの競馬要素の落とし込み方がかなり大胆に攻めていて、その部分がかなり面白いのですわ。そのあたりを中心にピックアップしてみると……。

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身体能力を司る「動力ギア」とレース能力を司る「走行プログラム」を、それぞれの母親から継承するという形で、競走馬の血統要素を取り込んでいるのは上手い設定だなと。こういう形で「血統」があるということは……。

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当然血統的に魅力が無いとデビューすら叶わない場合も。セレクトセールで売買されて、売れなければメカなので廃棄処分とか、設定的にはかなりエグい一面も…『サラブレドール』に登場するドールは、特にモデルの競走馬を思わせるような描写は無いのだけど、このキャラ・ユメノヒナギクは「魅力の薄い血統」「安く買われる」「追い込みタイプ」「ど根性キャラ」ということで、何となくタマモクロスを彷彿とさせたり(タマモクロスが活躍するまで、父・シービークロスの種牡馬としての評価は「代金は酒二升」と言われるくらい低かったとのこと)

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「新馬戦」「未勝利戦」の設定もあり、勝ち星を上げられないと地方への移籍や最悪処分もと、ここでもメカならではの容赦ない待遇の設定が…。

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実際の競馬で騎手が騎乗馬に入れるムチ、『ウマ娘』ではオミットされましたが『サラブレドール』ではスピードアップ要素として取り入れられてます。事前にトレーナーからムチを入れてもらってチャージするのかと思えば、

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レース中に自分でムチを入れて加速するというパターンもあるようですが、アニメにしていたらかなりシュールなビジュアルになりそだなと(^_^;)

■そして競馬にも『ウマ娘』にもない独自要素も色々と。

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この作品が『セイバーマリオネット』と同じ世界という裏設定からすると、そちらでの「乙女回路」にあたるのが「サラブレイン」。『ウマ娘』で言うところの「ウマソウル」に近いですが、サラブレッドの本能と人間の少女としての心を併せ持たせ、サラブレドールとしての個性を形作っていると。このあたりが、後ほど紹介するラスボスとのレースにも繋がっていくのですが。

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そして一番の独自要素は「レース中に武器での攻撃がOK」ということかと。あくまでもレース戦略の補助なので、走りのスタイルに合わせて武装だったり強化パーツを2つまで使用可能……いや「差し」がミサイル攻撃というのはいささか納得しかねるが(^_^;) あと先ほど紹介したムチは強化パーツ扱いなのかは不明。何となく標準装備な気もしますが。

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そして『サラブレドール』にも登場するのが「三大始祖」。メイドロボを走らせて競うゲームから始まり、レース専用にカスタムされたメイドロボとして劇中には名前がでませんが「ゴドルフィンバルブ」「バイアリーターク」「ダーレーアラビアン」が誕生したと。
作中のラスボスとして登場するのはそんな三大始祖のレプリカで、サラブレインの全容量をレース用に割り振っているので無感情かつ最強なのだけど……という彼女との対決で作品としては完結しています。

■あかほり氏のツイートにもあるように、コミック版『サラブレドール』の人気は余り伸びずにテレビアニメ化も実現しなかったとのこと。

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2009年あたりの競馬はどんな状況だったのかを調べてみると、ダイワスカーレットとウオッカが引退し、ブエナビスタがクラシックで牝馬三冠を目指している時期。そしてJRAの売得金額・総参加人員(PDF)のデータを見てみると、オグリキャップが火を付けた競馬ブームがナリタブライアンの活躍で頂点に達し、スペシャルウィークら「黄金世代」が活躍した1998年あたりを境に緩やかに下降線を辿り始めている。そしてその底を着いたあたりがリーマンショックによる世界不況のあった2008~2010年なのだ。
不況に加えて競馬界的にもスターが不在時期、そしてオタク界隈に競馬が浸透していたとは言い難い時期だっただけに、オリジナルキャラクターでの美少女競馬モノという企画が埋もれてしまったのも仕方なかったのではないか。

そう考えると、賛否はあれど実在競走馬の擬人化で「オタク」と「競馬」を接続して、どちらにも楽しさと利をもたらした『ウマ娘』のアプローチは正解だったのだろう。

そして、もしも『優駿乙女 サラブレドール』のパチンコやテレビアニメが2009年に実現していたら、はたして2016年に『ウマ娘 プリティーダービー』は現在のような形で存在し得たのか、そもそも誕生していたのか? そう考えると『優駿乙女 サラブレドール』は特異点といえる作品だったのかもしれない。

■なんか理屈っぽいシメになってしまいましたが、何だかんだで楽しめる作品ですので、古本屋などで見つけたらぜひ手に取ってみることをオススメします(Amazonで検索するといくつか見つかりますが、送料込みの値段を考えると…ということで、AAは貼りません(^_^;)

2025.03.09

冬コミありがとうございました!&LEICA公式iPhone用カメラアプリ『Leica LUX』を使ってみた

■仕事や確定申告で時間を取られてしまい前回の年末更新から3月になってしまいましたが、コミックマーケット105にて、当スペースまで足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました! おかげさまで新刊・期間共にかなり頒布できて感謝しております。

現在メロンブックスとCOMIC ZINにて委託/通販中ですので、2月にリリースされたBlu-ray『劇場版ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』(AA)の副読本としてぜひ楽しんでいただければ幸いです。
Umamusume1101ols

・メロンブックス
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2716448
・COMIC ZIN
https://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=41824

夏のコミックマーケット106にも「ウマ娘」「評論」にて参加申し込みしましたので、当選の際にはよろしくお願いいたします。東京ビッグサイトの改装でサークル数が減る可能性が高いので、二日間参加できるかどうかは不安ですが(^_^;)

■さて今回の更新のメインネタは、LEICA公式iPhone用カメラアプリ『Leica LUX』です。アプリ自体は去年の夏にリリースされていたようなのですが見逃しており、iPhoneにMagSafeで接続可能な機械式アタッチメント発売のニュースで知り導入。専用グリップは48000円とのことでちょっと購入できそうにありませんが、こちらならとりあえず無料で試せますし、月額1000円でフル機能が使えるPRO版も2週間無料体験できるので、色々試してみました。

iPhoneのカメラ機能をベースにLeicaらしい絵作りができるフィルター「Leicaルック」をかけられるPHOTOモードと、さらにLeicaのレンズをシミュレートしたポートレートやボケが楽しめるAPERTURE(絞り優先)モードが用意されていて、まずはPHOTOモードから。背景ボケなどがわかりやすいように、散らかってますが私の机の上にて撮影です(^_^;)
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どのiPhone搭載レンズで撮影するに加えPRO版ではホワイトバランスやAF/MFの切り換え、シャッタースピードやISO感度なども設定できるので、撮影の自由度はかなりのもの。
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マニュアルフォーカスにするとこんな感じにボケの調整も可能です。あとiOS17から設定可能になった24㎜標準レンズでの48MPのJPEG撮影にも標準で対応しているので、解像度の高い写真を撮りたい人にはオススメです。以下4点は秋葉原にて撮影したもので、クリックすると等倍表示されます。

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Leicaルックは無料版だと5種類、PRO版で15種類が使用可能。確かめないでPRO版の使用を開始してしまったので、どれが無料で使えるのかがわかりませんがご参考になれば。個人的にはETERNALの色使いが気に入ってます。あと写真の撮影データの透かしを付けて出力できる機能もあり、サンプルにはそれを付けたので個々の設定はそちらでご確認ください。
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■APERTUREモードではLeicaのレンズをシミュレートした背景ボケを活かしたポートレート撮影が楽しめます。iPhoneのカメラ機能のポートレートはある程度被写体との距離を取る必要がありますが、こちらは接写レベルに近くても撮影可能。さらにレンズごとにことなりますが絞りも調整できるので、それでボケ具合の調整も可能。
無料版では「Summilux-M 28mm F1.4/ ASPH.」のレンズしか選べませんが、PRO版では「Summilux-M 35㎜ F/1.4 ASPH.」「Noctilux-M 50㎜ F/1.2 ASPH.」「LEICA Ⅰ MODEL A 50㎜ F/1.2」、そして機種ごとの望遠レンズの仕様に合わせた望遠レンズも追加されるようで、iPhone14 Proでは「Noctilux-M 75mm F/1.25 ASPH.」「Summilux-M 90mm F/1.5 ASPH.」が選択可能。
こちらの撮影だとシミュレートという性格上か、iPhone14 Proでは画素数が12MPになってしまうのが残念ですが、そこを割り切ると色々面白い絵が撮れるかと。
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■実際のLEICAのカメラは懐具合が良かった時に中古で買ったQ2 Monochromeしか使った経験が無いのですが(お金に困って昨年手放したのが無念)、その時に感じたLEICAならではの味わいがある絵が楽しめるアプリになっているかと。高解像度にこだわるならPHOTOモードで48MPで撮れますし、色々凝った絵を撮ってみたいという欲が出てきている人なら導入価値はあるかと。月額1000円のサブスクもそういう欲求を満たすなら個人的にちょうどいい価格かとも思いますし。
そんなわけで、iPhoneでの写真撮影の幅を拡げたい方はぜひともお試しを。

 

 

2024.12.28

コミックマーケット105に参加します

■新しく始めたオンラインワークに時間を取られたり、冬コミ新刊の作業に忙殺されたりと、お金もないのに妙に忙しい日々を送っていたため、こちらでの告知がこんなギリギリになってしまいました(^_^;)

コミックマーケット105
12月29日(日曜日) 西さ32a
12月30日(月曜日) 東イ39b ※クリックするとコミケWebカタログのサークルページに飛びます
私立歯車高校
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新刊『Turf of Dreams! 11』
B5版・32ページ
頒布価格 500円

何とか今回も新刊を用意できました。テーマは今年5月に公開された映画『ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』について、舞台の一つとなった多摩川河川敷を実際に歩くことで読み解いた作品論や、映画のモチーフとなった2001年のリアルを探るべく日刊スポーツの競馬記事をくまなくチェックして掘り起こしたエピソードの数々をまとめました。これを読めば映画のスピンオフや『ROAD TO THE TOP』の続編が見たくなること確実な競走馬や陣営のドラマチックなエピソードを集められたと自負しています。

委託・通販はメロンブックスとCOMIC ZINにておこなっています。

メロンブックス『Turf of Dreams! 11』通販ページ
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2716448

ありがたいことに現在予約完売状態ですが、コミケ会場搬入分から追加しますのでコミケ終了後に買えるようになると思います。

寒さも厳しく新型コロナやインフルエンザも流行している厳しい状況ですが、コミケ当日に参加されるようでしたら、ぜひお立ち寄りいただければ幸いです。それでは年の瀬の二日間、どうかお体に気をつけて良いお年をお迎えください!

2024.11.25

船橋ソースラーメン巡り・完結編?『ラーメン&BAR 963』 そして私見「船橋ソースラーメンとは何なのか」

 

■そろそろ冬コミのウマ娘本新刊に向けて原稿テキストを書き溜めなきゃならんのですが、それ用のリサーチのために国会図書館通い詰めたり、新たに始めたオンラインワークのライティングに時間取られたりで、金も無い割にやたらと忙しい(^_^;)

■そんな間隙を縫って、23日に行ってきましたよ…船橋ソースラーメン巡りの(たぶん)ラストのお店・ラーメン&BAR 963(千葉県船橋市本町2丁目27-20)へ! 前日に大井競馬場で開催中の東京メガイルミ2024に行った時もだけど、この週末は高速道路も一般道も細々とした渋滞が多く、それを回避しながら走っていたら結局小山から三郷まで一般道のみでの移動となり、普通なら2時間弱の所を3時間弱かかってしまうハメに。
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コインパーキングに車を置いてお店へ向かう途中、良さげなジビエ焼肉専門店を見かけて心揺れるも、船橋ソースラーメンを求めていざお店へ。

■少し歩いてラーメン&BAR 963に到着。
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外にあるメニューを見なければラーメンが食べられるお店とは分からない洒落た外観の小さなお店で、外には二人ほど席が空くのを待っている人が。BARというか呑みのお店でもあるから、タイミングが合わないと待たされることもあるかも。この日は運良く10分ほどで店内へ。
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ラーメン以外にも色々美味しそうな一品料理やつまみが充実しているので、船橋ソースラーメン以外にも何か頼もうと悩んだ挙げ句、お店の看板メニューである「日本一のクラムチャウダー」をオーダー。うーんラーメンとクラムチャウダーで汁物が被ってしまった。
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トランセンド「昨日は深夜に山岡家でラーメンキメて、今日もラーメンとか大丈夫かいトレちゃん?」
などと東京メガイルミでお迎えしてきたトランセンドから心配されながらも、船橋ソースラーメン到着。
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唐辛子由来っぽい香味油の浮いたスープに縮れ細麺、具は厚切りチャーシューに二郎系風茹でもやしに生卵となかなか珍しい組み合わせ。そして実食してみると、ソースラーメンといってもパンチのあるソース味がガツンとくるわけでなく、味わいはむしろあっさり系でまろやかさすらある。いったい何の出汁がスープのベースなのか食べても分かりづらい不思議な味わいで、これまで食べてきたどのソースラーメン…いや、普通のラーメンとも違った美味さに混乱させられる(^_^;) ここは呑みのお店でもあり、ラーメンはメインというよりシメの一杯なポジションなので(なので麺半分のオーダーもできる)、それを見据えたあっさり味なのかなとも。
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そしてもうひとつオーダーした「日本一のクラムチャウダー」。地元のホンビノス貝を始めとして地元食材をふんだんに使い、国内外のクラムチャウダーでの大会でも何度も優勝した逸品とのこと。特製トリュフホイップを混ぜながら食べると、貝や野菜の濃厚な旨味とトリュフの香りが混ざり合って、確かに絶品の美味さ。船橋ソースラーメンと一緒に頼んだのは最初ミスったかと思ったけど、ミルクやバターの優しく濃厚な旨味が口の中をいい感じにリセットしてくれて問題ありませんでした。

■ネットの検索などで分かる限りの船橋ソースラーメンを出しているお店五軒(麺屋あらき竈の番人さんはリニューアルでメニューから船橋ソースラーメンがなくなってしまいましたが)を回って食べてみました。どれも個性的で美味しかったけど、その個性が仇となって「船橋ソースラーメン」は広まらなかったのかなとも思ったり。

プロジェクトのスタートは「ソース味のスープ」という共通項のみで、あとはお店それぞれの個性を活かしてということだったようだけど、根っこの「ソース味とは何か」というところからお店による解釈も分かれているから味も様々。それはそれで美味しくて面白いけど、ベースとなる確固とした味がないがためにご当地グルメ的な広がりに繋がらなかったのかなと。

とは言っても、個性的で面白くて美味しいラーメンではあるし、一度食べれば変にハマる中毒性も高いので、もし船橋界隈でラーメンを食べる時に「船橋ソースラーメン」があったなら、ぜひ食べてみてほしいです。間違いなく「そこでしか食べられないラーメン」ですから。もしこれまで紹介したお店以外に船橋ソースラーメンがあるよ」という情報があれば、ぜひ食べに行きたいので教えていただけると嬉しいです!

2024.11.09

船橋ソースラーメン巡り・第4回『拉麺 阿修羅』

■先週より始まった在宅ワークで、明日はほぼ一日自宅拘束…なので今日のうちに出かけておこうと、四度目の「船橋ソースラーメン」実食ドライブに。今回は拉麺 阿修羅」 さんへ(千葉県船橋市湊町2丁目7ー3)

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荒々しいお店の名前なのでワイルド系町中華かなと思っていたら、綺麗で端正な店構え。券売機もSuicaなど一部電子マネー対応なのも助かります。券売機に「船橋ソースラーメン」(1000円)がちゃんとあったので、券を購入していざ店内へ。

■注文してから数分ほどで阿修羅さんの船橋ソースラーメンが完成。

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すっきりとした盛りにたっぷりとかかったスパイス。そしてバターが落としてあるのが他のお店とは違う感じ。
スパイスを前面に押し出したスープかなと思いきや、これまで食べた中では一番ストレートに「ソースだ!」と感じられるようなスッキリしつつもシャキッとした味わい。出汁のしっかり効いたソーススープと麺や炙りチャーシュー&味玉など具との相性も絶妙で、ハシがスイスイ進む美味しさ。
半分ほど食べたところで「この味ならフライドガーリックと相性良いのでは?」と、後からオーダーできるメニュー(トッピング各種・ライス・替え玉などが現金払いで追加可能)から100円でフライドガーリックを追加。思った通りガーリーな味わいも加わって一気に食べ進んで完食。満足度の高い一杯でした。

■前回食べた『中華料理 大輦』さんのソースラーメンが昭和の町中華的だとしたら、今回の阿修羅さんのソースラーメンは平成~令和の王道系とでも言うべき一杯。ソースラーメンと聞いて誰もが思い浮かべるものに一番近いかなと思いました。船橋ソースラーメン未経験の人は、まずはここから初めて見るのが良いかなと。

何だかんだで検索などで出てくる船橋ソースラーメンが食べられるお店も残り一軒…ここまで来たら全店制覇したいですね(^_^;)

冬コミことコミックマーケット105参加します!

■今年も迫ってきた年末のコミックマーケット105ですが、夏コミと同様に今回も二日間連続サークル参加が叶いました!

12月29日(日)
西地区 “さ”ブロック-32a(西2ホール)

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12月30日(月)
東地区 “イ”ブロック-39b(東3ホール)

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29日は『ウマ娘』、30日は「評論」で、どちらも「私立歯車高校」にて参加です。

新刊の方は劇場版『ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』本を予定しており、現在国会図書館に通って2001年の日刊スポーツから当時の競馬記事をリサーチしております。当時の時代背景だけでなく、舞台となった多摩川河川敷を巡ってみたのに絡めた作品論なども載せたいと思っていますので、興味のある方はぜひお立ち寄りください!

2024.10.30

船橋ソースラーメン巡り・第3回『中華料理 大輦』

■夕方に自宅で原稿を一本仕上げて、この後の予定は特に無し。
「攻めるか…次の船橋ソースラーメン!」
ということで、月曜日に早めに寝てしまってリアタイで聴けなかった「深夜の馬鹿力」の録音をBGMに、愛車で一路船橋へ。今回は船橋市の老舗中華料理店『中華料理 大輦』(千葉県船橋市本町4-20-17)さんへ。

■お店は狭い路地に入ったところにあり、幸い近くのコインパーキングが空いていたので、そこに車を止めていざお店へ。いかにも町中華といった感じの店構えで期待が高まる。

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カウンター席に座ると、隣のおじさんがすでに船橋ソースラーメンを食べていて、自分の次に入ってきたお客さんもソースラーメンをオーダー。これまで食べたお店と違い、ここではすっかり定番メニューとして定着しているっぽい。

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一品料理も充実していて、青唐辛子の塩味青椒肉絲やまぐろのヅケとか気になるメニューに浮気しそうに(^_^;) そして船橋ソースラーメンには川崎タンタン麺仕立ての辛たまごソースラーメンというバリエーションも?

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迷いながらも初志貫徹で船橋ソースラーメン+定番トッピングのハムカツで。炒めた野菜にたっぷりの青のり&紅ショウガが乗っかっていて、香りは完全にソース焼きそば! スープはまろやかでコクがあり、これまでで一番ソース感がある味わい。ベースのラーメンスープのコクとソースの重なり具合が絶妙なので違和感のない美味しさ。麺は中太ストレートでどことなく焼きそば感があるのもいい感じ。
食べ進めていくうちにハムカツの衣がいい具合にスープのコクとなり、さらに無料でカレー粉を加えての味変できて、お家カレー的な美味しさへと変化していくのも面白かったですわ。

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もう少し食べられるかなと、店頭のメニューで気になっていた背脂チャーハンをハーフで。しっとり系の町中華チャーハンにふわふわの背脂が加わってあまりクドくない絶妙の味わいに。どちらも美味しくしっかり完食させていただきました!

■12年前に立ち上げられた「船橋ソースラーメンプロジェクト」 の記事によれば、ソース味のスープという縛り以外は参加店の創意工夫ということで、店によってかなり違う様子。その中でも『中華料理 大輦』のソースラーメンは戦後に生まれたオリジンの雰囲気に近いということ。お店もJR・京成電鉄の船橋駅から徒歩数分と近いので、興味のある方や『ウマ娘』のフリオーソのゲーム内イベントを見て「食べてみたい」と思った人には、入門編として一番オススメの一杯かもです。

■以上、ネタは早めにアップしようと船橋からの帰り道にある東北道下り・蓮田サービスエリアにて更新(^_^;)

«船橋ソースラーメンを再び!&御瀧不動尊金蔵寺詣り